臨床を続けていくと同じ治療をしたものでも、予後のよいものと悪いものがでてきます。
当たり前のことですが、いくらよい補綴物を入れても歯周病の管理ができていなければ、歯は抜けてしまいます。

定期的にケアしていくためには、患者さんに来院してもらわなければなりません。

また、初診時の年齢と口腔内状態によって、予後は大きな違いがでてきます。
初診時に難症例の患者さんは、当然のことですが予後はよくありません。
この難症例を治らないものかとチャレンジしていくのが医療従事者です。
しかし【難しい治療をするよりも難しい症例にしない】【虫歯の抑制や歯周病の管理が重要】という当たり前の事が治療の基本であることは、どんな場合も変わりありません。

歯科医療の基本

  • 虫歯の抑制
  • 歯周病の管理
  • プラークコントロール
  • 口腔内の健全な発達・管理
  • 咀嚼や咬合の大切さ

上記は誰もが知り、歯科医療の基本です。
基本の大切さ、予防の重要さが大切なことは言うまでもありません。

ずっと臨床を続け、予防がいかに大切かお話してきましたが、行動にうつしてくれる患者さんは少数でした。
多くの人がタバコをやめられないのが常のように、正しいからといってそれをすぐに行動にうつすほど、人は合理的ではないようです。
そのため、歯科医院では多くの時間を歯ブラシの動かし方やフロスの使い方にさいています。
私の医院も例外ではありません。しかし、

虫歯・歯周病などの疾患の原因

なぜ こうなったか?
なぜ 起こるのか?

 といったお話を繰り返すことによって患者さんが、耳を傾け、目を開くということを実感するようになりました。
知識が治療への入口を開け、メンテナンスを継続させています。
知識、いいかえれば情報を与え続けることが、患者さんの歯を守り、健康を維持するものと信じて情報提供に取り組んでいきたいと思っています。

2012年4月厚労省の医療情報に準拠して情報提供を行っています。

 

<<この記事を読んだ方は、個人情報保護法についても読んでいます。