院長 迫脇和子 プロフィール

1990年 愛知学院大学 歯学部 卒業

1997年 スワンデンタルクリニック 開設

産業歯科医認定医

スワンデンタルクリニック院長

【所属】

日本歯科医師会

埼玉県歯科医師会

日本顎咬合学会

【大学時代】

出身大学の愛知学院大学は、現在、中部地区最大級の私立大学8学部17学科、 総数12000名の学生が学んでいます。

その中で歯学部は、新制大学制度発足後、日本で最初の私立大学歯学部として、1961年(昭和36年)に創立されました。

大学に入学して1番驚いたのは、お坊さんの先生がいらして宗教の時間があったことです。
入学後知ったことで、愛知学院大学は、曹洞宗のお坊さんの学校でした。

歯学部は、理系の学習内容と実習でカリキュラムが組まれていますのでお坊さんくささは、通常まったく感じられませんでした。

1、2年生の基礎課程が終わると校舎がかわり、病院の近くの校舎と病院での授業になります。

卒業して何年も経つと病院の記憶以上に、永平寺に1泊2日で座禅修行に行ったことのほうが、なつかしく思いだされるものです。

そんな特色のある学校で学んだのだから、お経の1つも唱えられるのか?
といえば、できません。。しっかり勉強すればよかったです。

【審美歯科・MI・予防】

学校を卒業すると毎日が臨床の日々になります。
大学では、精密印象、精密咬合、精密治療を土台として学んでいます。

しかし、現実の歯科医療をみると、私が卒業した頃は、子供の数も多くまた歯科医院が、今ほど多くはありませんでした。

多くの患者さんが待合室にあふれ、多くのむし歯を、むし歯優先、噛める優先で治療していました。とても学校で習った精密治療ができる状況ではなかったのです。

国民皆保険

また国民皆保険は、保険証を持っていけば全国一律どの医療機関でも一律に治療を受けることができる日本が世界に誇れる素晴らしい制度です。

しかし、この保険制度の中での治療となると、「美しさ、自然さ」は後回しになってしまいます。「病気」を治すのが目的の保険制度の中では、「審美、予防」としての概念はありません。

多くの患者さんのむし歯の治療を優先せざるを得ない状況の時代は、いたしかたなかったかもしれません。

今日は歯科医院がたくさんあります。
多くの治療法も確立されてきました。
むし歯になってしまったら、治ることはありません。
「治りました」という言葉はまちがいで、「修復しました」が正しい言い方です。もしも、むし歯になってしまったら、MI(最低侵襲治療)で小さく削って、なるべく天然歯に近い状態に戻すことが治療です。

予防

それよりも1番大事なことは、むし歯にしない、予防を大切にすることです。

知識がないと予防は進みません。

むし歯の抑制、歯周病管理、金属アレルギー、身体全体の健康など医療の基本を発信し続けることが予防につながるものと思い、情報の発信を続けていきたいと思っています。

【顕微鏡】

根管治療は、毎日ある治療の1つです。
患者さんによって症状の回復の早い方、長引く方と個人差があるのは当たり前のことです。しかし、長期間にわたり根管治療が続くのは、患者さんだけでなく、術者も悩みが深くなります。

「何か痛い」と言われるのに、レントゲンに写らない、患部を見ても症状に値する問題がない。治療を続けているのに、成果が上がらない。

たぶん、歯根が割れているのだろう。と思っても確定診断に至りません。

それをマイクロスコープの光と拡大によって「見える」ことが可能になりました。
患者さんだけでなく、マイクロスコープの登場で私も救われました。
解決の糸口がつかめないまま治療を続けるストレスから解放されただけでなく、「見える」ことによって、より精密な治療が可能になったからです。

【将来】

病気、むし歯をもった患者さんがいなくなり、もしくは減少して、患者さんの健康維持、メンテナンス、安定のための来院になって欲しいと願っています。