熱を出して二日ほど寝込むと、自分がなんだか臭いとかんじませんか。
臭いで病気がわかることがあります。
体臭が臭う理由
人は誰しも体臭をもっていますが、体臭というのは、自分の体の中から出た分泌物が発するにおいです。したがって熱を出して汗をかく、つまり体の中にたまった老廃物が分泌物として出て、体臭が強くなるのです。
これは、熱を出したときだけでなく、さまざまな病気のときも同じです。
お酒を飲み過ぎると口臭や体臭が強くなったりするのも同じことです。
それは胃や腸の機能が低下して、分解されないアルコールや胃液のにおいが汗や唾液などに混ざるせいなのです。
ある病気のときの9つの臭い
このように体内に異常があると、増加した老廃物のにおいが、体臭としてたちのぼってきます。
アメリカのコラムニスト、ルース・ウィンターの『匂いの本』によると、ある病気にかかった患者は、特定のにおいがするといいます。
1 湿疹患者はカビ
2 ペスト患者は腐りかけたリンゴ
3 糖尿病患者は熟した果実
4 腸チフス患者は焼きたてのパン
5 はしか患者は新しくむしった羽毛のにおい
6 天然痘患者は腐敗臭
7 黄熱病患者は肉屋のにおい
8 ジフテリア患者は甘いにおい
9 昏睡状態はマツ材の香り
といった具合です。
病院に行くと、強烈な消毒薬のにおいがしますが、これは、患者さんたちが発するそうした体臭をきっぱりと消すという役目も果たしているのです。
また体臭は、食生活や生活環境にも大きく左右されます。たとえば、肉食中心の人やニンニクをよく食べる人、喫煙者は、息や汗の中に、どうしてもそれらのにおいが出てしまうものです。
成長ホルモンの分泌の激しい成長期の男女の体臭が強いのは、ホルモンのなせるわざですが、
アルカリ性食品や緑黄色野菜が不足していたり、糖分や油分をとりすぎて内臓障害をおこしていると、体臭を発生させる原因となります。
クレオパトラ 楊貴妃 小野小町 レクター博士の香り
■クレオパトラ
紀元前1世紀頃、クレオパトラは「香油」を身体に塗っていました。「香油」とは薔薇やジャスミンなどの花を植物油に漬け込んでつくる浸出油です。
■楊貴妃
着物香りを焚きしめたり香木で作った部屋に住み、特別に調合させた丸薬状の香を毎日服用したといわれています。
■小野小町
平安時代に流行した「沈香」「白檀」「芍薬」の香りを好んだようです。
この時代は、香りを着物や扇子、文につけて楽しんだようです。
■レクター博士の香り
テレビシリーズの中のレクター博士は、においで患者の香りを推測します。
また映画の中のレクター博士は、香水にも詳しく多才なDrで、サンタ・マリーア・ノヴエッラの香りを愛用しているようです。
歴史上には、魅力的な体臭で名を残した女性(クレオパトラ、楊貴妃、小野小町)もいますが、口臭や体臭などは、周りにとってはしばしば不快なものです。
まずはバランスのとれた食事を心がけましょう。
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