質問 「学校検診ではむし歯はないと言われたのに、近所の歯医者でむし歯といわれました。

どうしてですか?」

答え 学校検診では、暗い中、大勢の生徒を短時間で検診するため、明らかに大きなむし歯は、まちがいなく発見できますが、歯と歯の間のむし歯などは見落としてしまうこともあるかもしれません。

短時間で暗い中の学校検診よりも、明るいライトの元の歯科医院での検診のほうが正確と考えてよいと思います。 

歯と歯の間のむし歯

隣接面カリエス1

いつも定期検診とクリーニングにいらっしゃる患者さんです。

丁寧な方で、ブラッシングもちゃんとされています。今回は、右下奥歯が むし歯になっているようです。

患者さんは、痛みもないし、白いままだし、穴もあいていないので、むし歯の自覚がありません。(この画面の1番白く写っている歯です)

少し削ってみたところ

隣接面カリエス2

表面を少し削った所で、患者さんに顕微鏡で写した画像で確認してもらいます。

拡大

マイクロスコープで確認

さらにマイクロスコープで確認します。

画像で患者さんに確認してもらうと、口頭のみでの説明よりも理解されやすく臨床では画像確認が非常に役立っています。

今回のように患者さんに自覚がなくとも、むし歯になっていることは、ままあることです。

定期的な歯科検診は、早期発見ができ、治療が短期で終わることにむすびつきます。

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