7番臼歯 遠心充填
奥歯の1番後ろの歯のみえないところが虫歯です。この患者さんは、「見えないところでも白い詰め物がいい」と言われました。最近は、美しさや見た目にこだわりをもつ方が多くなりました。
模型の赤い所が虫歯の患者さん
今回は、1番奥の歯の歯肉近くのむし歯の治療です。
MI(最小、侵襲治療)の治療が困難な部位です。
通常は、便宜拡大して、今入っている銀歯を大きくしたインレーの治療になります。(保険適応治療)
今回の治療計画は、マイクロスコープ、超音波チップ、研磨道具を駆使して、MIで治療してみます。
治しているところ
口腔内には、バキュームや超音波チップ、ミラー、綿が入ります。
左手にミラー、右手にフロアブル充填器
この状態で肉眼では、この1番後ろの歯肉付近は、どんなに視力が良くても、はっきり見えません。
マイクロスコープを覗きながらでも大変です。ミラーは曇るし、唾液を防ぎながらの治療です。
1番奥の歯肉付近には、思いっきり口を開けてもらっても、タービンバーは入りません。
こういう時に便利なのが、研磨チップ付きの器具です。
これを使って研磨していきます。
出来上がり
顕微鏡拡大して、ひっかかりがないかよく見ます。
圧排糸2本を取ります。
各人によって口腔内状態が違いますので、治療期間・費用が異なります。