・歯の本数が足りない
・永久歯がないと言われた
生まれつき、歯の本数が足りないことを「先天欠如」「先天欠損」と言います。近年は先天欠損の方が増えています。
永久歯数は、28本(親知らずを含むと32本)
乳歯数は、20本です。
上記の方は、本来ある歯の本数が2本足りません。(側切歯2本)
どうして歯が足りなくなるの?先天欠損の原因
乳歯の先天欠損はまれですが、永久歯の先天欠損は多く現れます。
上あごより下あごの方が多く、左右差はありません。
1 側切歯(犬歯の前隣の歯)
2 第2小臼歯(犬歯から奥に2番目の歯)
3 親知らず
1~3が先天欠損が現れることが多いです。
先天欠損 (先天欠如)の原因
先天欠損の原因はよくわかっていません。
多くの歯が欠如している場合は、内分泌疾患や遺伝ではないかとされています。
1~2歯の欠損の場合は、退化現象が原因かもしれないと言われていますが、まだよくわかっていません。
先天欠損の治療法
永久歯の先天欠損の場合は、欠損歯の数や部位、全体の咬み合わせによって違ってきます。
1 側切歯の欠損の場合
見た目に特別な問題がなく、全体の咬み合わせも機能している時は、特別な治療をしないこともあります。
上記の写真の例など
2 乳歯を大切に使う
永久歯は、乳歯がグラグラになって抜けて、その乳歯の下からはえてきます。しかし、永久歯が欠如している先天欠損の場合は、乳歯は脱落しません。
大切に使うと乳歯でも30代まで機能する例は多くあります。虫歯や歯周病が進行しないように予防に気を付けて下さい。
3 乳歯が使えないとき
乳歯が使えないときは
入歯 歯のないところに入歯(取り外し)を入れる
ブリッジ 両はじの歯を削って固定式の歯を入れる方法
インプラント 歯のないところに人工の歯を入れ込む
矯正 歯がないことで生じた隙間を矯正によって歯の隙間をくっつける
各人によって口腔内状態に違いがあるため、治療期間・費用が異なります。