肥満とは身体に脂肪(体脂肪)が過剰に蓄積している状態です。
体重が重いからといって肥満とは限りません。やせの「かくれ肥満」も少なくありません。
BMI指数で26.4以上を肥満と判定します。男性では30~50歳代がもっとも多く約15%、女性は50歳以上の約18%が肥満といわれています。
標準体重って?
BMI(body mass index 22が標準)
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
例 身長160cm 体重58kg BMI=58÷1.6÷1.6=22.66
・19.8未満 →やせ
・19.8~24.2未満 →普通
・24.2~26.4未満 →過体重
・26.4以上 →肥満
WH比=ウエスト÷ヒップ
男性1.0以上、女性0.8以上をリンゴ型肥満といいます。下半身肥満(洋ナシ型肥満)より上半身肥満(リンゴ型肥満)のほうが、糖尿病などの生活習慣病になりやすいといわれているので、要注意です。
肥満と歯周病
肥満は、多くの生活習慣病と関連していることがわかってきました。生活習慣病とは、すなわち食生活、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症、進行に大きく関わっている病気のことです。
最近では、生活習慣病は歯周病にも関連することが報告されています。
また体格指数(BMI指数)が高いほど歯周病の有病率が高いことも 1998年Saito T,Shimazaki Y,Sakamoto Mにより報告されています。
■よく噛んでダイエット
肥満の方は、早食いの方が多いようです。脳の満腹中枢に満腹信号が届く前に、ドンドン食べてしまうため肥満につながります。一口に何回噛んでいるか、意識していつもより倍の回数を噛んでみて下さい。いつもより少ない量で満腹になります。
■噛むことの4つのメリット
1 唾液
よく噛むことで唾液の出がよくなります。唾液の消化酵素と食物がよく混ざることで胃の負担が減り、消化がよくなります。
2 脳刺激
噛むことは、脳への刺激にもなります。よく噛むことで物忘れ防止になります。
3 抗菌作用
唾液の抗菌作用により、食品に含まれる有害物質(添加物、着色剤、農薬など)を緩和してくれます。
4 若さ
よく噛み顔の筋肉を使うことで、顔がひきしまり若さを保つことができます
しっかり噛むためには、健康な歯と歯ぐきが必要です。毎日のホームケアや定期的な歯科検診で健康を保ちましょう。