なぜ、歯磨き粉を換えたら歯肉炎が改善したのか?
・白くなるっていう歯みがき粉を毎日使っているけど白くならない
・口臭予防の歯みがき粉を使っているけど本当に口臭予防できてるの?
・薬局にたくさん並んでいる歯みがき粉のどれを選んでいいかわからない
・どの歯みがき粉も、そんなに大差ないと思う
・歯みがき粉で歯肉炎が治るなんて、そんなことありえない
ちゃんとみがいているのに、むし歯になったり歯肉が退縮したりする人としない人の違いは、ケアgoodsの選び方にあらわれます。
むし歯や歯周病にならないためにどうしたらいいのか?
多くの人が、その答えをよくみがく、もしくは電動ブラシを使うことと考えています。結論から言いますとこの考え方は間違いです。
電動ブラシにばかりたよってはいけません。もちろん最新器具に興味があるのはわかります。
何よりも大切なのは、いたってシンプルです。歯みがき粉の成分です。
多くの方は、白いツブツブ入りの歯みがき粉を使っています。これは、歯肉の中に入り込んで顕微鏡で見ると虫の卵みたいです。
虫の卵のようなツブツブ 顕微鏡歯科
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この虫の卵のようなツブツブは、研磨剤と思われますが、この研磨剤で歯肉炎が治るとは思われません。
もっとも効果的に即効性が高い方法は、自分に合った歯ブラシ、歯みがき粉(状態・年齢・成分)を使うことです。
正しい知識をもって歯磨き粉を選べば効果はでてきます。
その方の口腔内の状況、年齢等を考慮して歯科医院で歯みがき粉を選んでもらうことが必要です。
歯みがき粉 何を使ったらいいの?
最近の歯みがき粉には、むし歯、歯石沈着、歯肉炎、歯周炎などの予防を目的とした「薬用成分」が配合されています。
現代の歯みがき粉は、家庭で手軽にかつ安価でできる口腔保健代用品としてその重要性が認識されています。
ホワイトニングの項目に美白歯みがき粉の注意点を書きました。
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「どんな歯みがき粉を使ったらいいですか?」とご質問をいただきました。
①美白効果をうたった歯みがき粉
研磨剤が入っているため、少量の茶しぶ等を落とし、歯をきれいにする効果があります。
しかし、もともとの歯そのものを白くすることはできませんので、毎日多量に使用して歯と歯肉を傷つけないように注意が必要です。
②歯肉炎、歯周炎用の歯みがき粉
30歳以降の方は、歯肉炎、歯周炎に効果のあるものが好ましいでしょう。
その中で効果をあげているのが、プロポリス入り歯みがき粉です。
プロポリスはミツバチの巣から採れる天然物質で、その主成分である何十種類ものフラボノイドには、
強い殺菌作用や抗菌作用、抗炎症作用、細胞膜の強化などに加え血液循環や免疫機能を高める働きなどが確認されています。
プロポリス入り歯みがき粉を使用するとその主成分であるフラボノイドの作用が相乗的に働くため歯周病の原因菌の増殖を抑制するだけでなく、歯肉の末梢血管の循環を良くし歯肉を上部にします。
また歯垢の除去や歯石の沈着を防いでむし歯の予防に役立ちます。
このほかにも口中のネバネバ感や口臭といった不快感も消えています。
プロポリス入りの歯みがき粉の使用によるこうした変化は、多くの患者さんに共通してみられます。
※参考商品 日本自然療法株式会社 デンタルポリスDX
③フッ素入り歯みがき粉
フッ素は出てきたばかりの歯ほどよく取り込む性質をもっているので、幼児~10代の方が使うといいでしょう。
歯質の強化を図るフッ素入り歯みがき粉は、歯科医院でフッ素を歯面塗布するのと同じような効果をねらっています。
歯みがき粉は使用方法にもよりますが、15%~25%のむし歯抑制率といわれています。
※参考商品 ライオン株式会社 チェックアップスタンダード フッ化ナトリウム950ppmF
注意!
適正なフッ化物配合濃度がないとむし歯予防効果は期待できません。
市販の歯みがき粉にはフッ化物配合濃度の表記がされていないものが多いので、歯科医院で販売されているフッ素入り歯みがき粉を選ぶ方が無難でしょう。