質問 「むし歯の治療をしてもまたむし歯になるのはなぜですか?」
・ 大人の虫歯のほとんどは、二次う蝕って本当?
・ とれた銀歯の下が虫歯になっていて、ショック。。
すでに治療してある歯は安心と思っていませんか?
答え 答えは、後ろに。
大人になると新しく虫歯になるケースは減りますが、治療した歯が再度虫歯になるケースが多くなっています。
虫歯を治療した部分は、軟らかい象牙質がむきだしになっています。
治療する前よりもずっと虫歯になりやすくなっています。
治療済みの歯は、より熱心な管理が必要です。
二次う蝕とは
詰め物、かぶせ物など1度虫歯治療を受けた歯が再び虫歯になることをいいます。大人の虫歯の多くが、二次う蝕です。
二次う蝕の症状
写真 定期検診時につめものが取れているのを見つけました。中が虫歯になっています。
治療済みの歯が虫歯になりやすい理由
つめものやかぶせものと残った歯の間にわずかな段差やすき間がある。
くいしばりや歯ぎしりによっても、ゆさぶられてつめものの適応度は次第に落ちてきます。
↓
そこに歯垢がたまる
↓
歯垢(プラーク)内にある細菌が酸を放出する。
酸で歯が溶かされる。(虫歯の始まり)
削った部分は軟らかいので酸にとても弱い
↓
治療後の歯でも虫歯になる
■二次う蝕の原因
詰め物、かぶせ物は、セメントを用いて接着させていますので、長い年月の経過でわずかな隙間から虫歯菌が入り込んで、虫歯になっていくのです。
また、二次う蝕は、1度虫歯になって削っているところに虫歯が発生するわけですから、すぐに深いところまで進行してしまいます。二次う蝕が重症化するのはそのためです。
質問 むし歯の治療をしても、またむし歯になるのはなぜですか?
答え むし歯の治療は修復です。再生してもとの歯にもどったわけではありません。
修復された歯は、健康な歯に比べ、再度むし歯になる危険性は高いのです。むしろ治療した歯だからこそ2度とむし歯にならないように予防が必要なのです。
二次う蝕の予防3つ
1 定期検診
2 食事管理を徹底(甘いもの、酸っぱいもの)
3 正しいブラッシング
4 治療の際は、接着性の高いセラミック素材の詰め物で治す
各人によって口腔内状態が違うため、審美歯科の治療の期間・費用は異なります。