「むし歯を治す時期はいつ頃ですか?」 と質問がありました。
歯の構造
歯はエナメル質、象牙質、神経の3層構造になっています。
エナメル質の表層に限局したむし歯は進行が遅いので、定期的に検査・ケアをし、治療によい時期を観察します。
・成人なら4~5年むし歯が進行しないこともよくあります。
・また20年、すすまない例もあります。
・しかし萌出まもない幼児の乳歯・永久歯は、むし歯の兆候が少しでも見られたら治療がすぐに必要な場合が、ほとんどです。
むし歯が表層エナメル質を過ぎ象牙質まで、むし歯が達している場合は(穴があいたり、痛みを感じている時)すぐに治療が必要です。
虫歯は治らない!?
虫歯はちょっとした風邪と違って自然治癒することはありません。
カルシウムを取れば少しくらいのむし歯は、治療不要ということを言う人もいますが、これは事実ではありません。
また治療が終わった時、「治りましたよ」と言われますが、正しくは「修復が終わりました」ということです。自分の歯が(エナメル質、象牙質)再生したということではないのです。
治療するということは、人工物に置きかわるだけです。
完全に元に戻るわけではありません。日頃のケア・クリーニングが大切な事を理解して下さい。
時間がかかった症例です。むし歯は自然治癒しません。状態が進んでいるとそれに比例して治療時間もかかります。
各人によってむし歯予防のフッ素塗布の期間・時期は異なります。