骨粗鬆症とは
骨粗鬆症は、骨を作る骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞のバランスが崩れると発症する病気です。
簡単にいうと、骨の量が著しく減少して骨がスカスカになり、容易に骨折する状態になることです。
左 健康な骨の内部 右 骨粗鬆症にかかった骨
骨粗鬆症を促進するタバコ
日本人を代表する大集団の成人約27万人を17年間継続観察した平山雄先生の報告によると、女性の大腿骨頸部骨折について、生活習慣との関係で最も著しい関連性がみられたのは喫煙習慣でした。
タバコを吸わない人の危険度を1とした場合、1日1~14本吸う人で約2倍、15本以上吸う人で約4倍という具合でタバコを吸えば吸うほど骨粗鬆症になりやすいといえます。
とくに、女性はタバコを吸えば吸うほど骨粗鬆症にかかりやすくなります。
骨粗鬆症の口腔内
ブリッジ装着後4年の口腔内
骨粗鬆症の影響で歯肉とブリッジの間に隙間が、できはじめています。
ブリッジ装着後20年の口腔内
骨粗鬆症の進行が進み、骨が吸収してくるため、 根っこが露出してかなり隙間が目立ちます。
【写真 日本禁煙推進医師歯科医師連盟会員 石井 正敏先生資料より】
■骨粗鬆症の予防
緑黄色野菜、魚介類、味噌汁、牛乳の摂取頻度が高くなるほど、大腿骨頸部骨折のリスクが低くなることは示されています。
禁煙と緑黄色野菜の積極的な摂取、そしてカルシウムに富む食生活をすることが適度な運動とともに、骨粗鬆症の一次予防として非常に重要であるといえます。
喫煙は、歯周病の最大の危険因子です。
タバコを吸っていると骨粗鬆症が促進され、その結果、歯槽骨の吸収と喪失が早まると考えられます。
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