サプリメント
昭和大学医学部客員教授 笠原 靖先生 (医学博士 工学博士)資料より
今、日本では、サプリメント(健康補助食品)は、多種多様で混乱気味ですが、消費者は使用前に一応機能や効果を知っておく必要があります。
サプリメントの目的
優先順位の第一は、体内で合成できない必須栄養素のビタミン群とミネラルの補給で、生理活性物質の生産や全代謝に欠かせません。
これらが不足すると、重篤な欠乏症を発症します。
次はビタミンではありませんが、同様の作用を持つ、エネルギー生産に欠かせないコエンザイムQ10、αリポ酸やカルニチン、血液の循環を助ける必須脂肪酸などです。
これらは治療薬にも使用されています。
現代生活は、栄養過多とともに偏食のリスクもあります。
他のサプリメントを考える前に、これらに不足がないかの確認が必要です。
問題はダイエット関連です
漢方などに含まれるエフェドリンなどの食欲抑制効果は、恐ろしい副作用が伴います。
若者の死亡例もあり、米国では禁止されています。
消費者の目安としては、一般に古くから使用されているサプリメントは信頼性が高いものが多い、と考えるべきでしょう。
持病の薬を飲まれている方も多くいらっしゃるので、個人に必要なサプリメントは、かかりつけの先生に相談されるのがよいでしょう。
サプリメントに関する調査
アサヒホールディングス株式会社 2012年8月1日から8月7日 インターネット調査819人
サプリメント利用数
・男性3人に1人、女性2人に1人がサプリメントを利用
世代別では30代が利用最多
利用目的
男女ともに疲労回復がトップ
・男性は偏食を補う
・女性は美肌。男性の15.1%は、美肌・美白目的で摂取。
摂取量
利用者の7割以上が、「1日1~2種類摂取」なかには10種類という方も。
費用
1か月の購入費用は、「1000~2000円未満」」が主流
今後利用してみたい成分
・男性「DHA」
・女性「コラーゲン」がトップ。「ヒアルロン酸」も入っています。