甘いもの食べないのにむし歯ができた!

飲み物を横に運転

むし歯予防のためには甘いものを食べ過ぎてはいけない、ということは現代では誰でも知っています。
昭和48年をピークとして国民1人当たりの砂糖の消費量はかなり減ってきました。

現在では、むし歯が日本より少ないフィンランド、デンマークなどの北欧の国々のほうが、日本よりも砂糖の消費量が多いのです。
 

それでは何故砂糖の消費量の少ない日本のほうがむし歯が多いのでしょうか?

その理由はいくつかあります。

虫歯の最大2つの理由

 飲食物の中で砂糖だけがむし歯の原因ではありません。

でんぷんは麦芽糖やブドウ糖に分解され、細菌によって酸が作られます。
歯の表面のPH(酸性度)が5.4以下になると脱灰(むし歯)始まります。
また砂糖が入っていない100%ジュースやスポーツドリンクなども、それ自体が酸性のものは歯の表面のカルシウムイオンを遊離させ、むし歯の原因となります。 

 要するに飲食物のとりかた(時間、回数)が大事なのです。

歯の表面では酸によりカルシウムイオンが溶けだす脱灰と、唾液中のカルシウムイオンが取り込まれる再石灰化が絶えず行われています。
長時間飲食物を口にしたり、何度も間食をすると脱灰の時間が長くなり、再石灰化の時間が短くなり、むし歯になりやすいのです。
したがってフッ化物で歯の表面を強化したり、食事時間や回数に気を付け、ブラッシングを確実に行うことが虫歯予防には大切です。

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