口の端が切れて痛いんです。みかん食べてないからかな?
冬になると、みかん食べてないから、口角炎になったのかな?と言われる患者さんが毎年いらっしゃいます。以下のような状態の方は、1つ1つ口角炎の原因、治療法を説明していきますので、お読み下さい。
・口の端が切れた
・口が乾燥して、開きずらいしガサガサです。
・口角炎がいつまでも治らない
・唇を舐めるとますます乾いてガサガサして血が出る
・唇がカサカサで、知らないうちに口の端が切れて、口を大きく開けられないし、乾燥して痛いし、いつまでたっても治りません。
口角炎は、口の端が切れるだけでなく、出血してかさぶたができることもあり、口を開けると痛みが出るため大きく口を開けることが困難になります。
口角炎5つの原因
5つの原因があります。
カンジダなどの真菌
もともと口腔内にいる菌ですが、体調不良で免疫が落ちると繁殖して日和見感染をおこします。
よだれ
唾液が口角に付着することで皮膚がやわらかく、カンジダ菌に浸食されやすくなります。上記の唇を舐めるとますますガサガサになるのは、この状態です。
慢性病による衰弱
ストレスや慢性の疲労で免疫力が低下している時は、口角炎になりやすく糖尿病、貧血、ステロイド剤の長期使用が口角炎の原因になることがあります。生活の乱れ、ストレス、睡眠不足、その他病気になっている時は、抵抗力、免疫力が低くなっているので十分な休養が必要です。
ビタミン不足
とくにビタミンB2、B6、B12、A、ナイアシン不足は口角炎を引き起こします。
ビタミンは皮膚を健康に保つ働きがありますので、これが不足するとカンジダ菌に抵抗できなくなり、口角炎が治りにくく、舌苔が多くなってしまいます。
乾燥
冬の寒い時やクーラーの効いた部屋に長時間いると乾燥し、口の周りの皮膚が乾き口角炎になります。乾燥し、うるおいがなくなると亀裂ができ、そこにカンジダ菌が侵入し、口角炎を発症します。
意外と知らない口角炎のもう1つの原因!
ぺったんこの入歯!!
意外と知られていないのが、咬合高径(入歯の高さ)の低い入歯が、口角炎の原因だったりします。
入歯をしている方で、身体は丈夫なのに1年中唇の端が切れてこまっている方は、ご自分の入歯がぺったんこになっていないか見て下さい。高さのあった入歯に作りかえると口角炎に症状がなくなることがあります。
どうすれば口角炎がなおるの?【口角炎6つの治療法】
6つの治療法があります。
ビタミンB群
ビタミンB群が多く摂れるレバー、豚肉、卵を食べる。
口角炎の発症は、皮膚の免疫力が衰えたときにおこります。口角炎を改善することは、皮膚そのものをパワーUPする必要があります。皮膚の力をパワーUPさせ、口角炎の予防と治癒に向かうものを食べましょう。
ビタミンB2→ レバー 納豆 うに
鉄分 → あさり 青のり しじみ
ビタミンB6→ にんにく まぐろ
総合ビタミン剤
総合ビタミン剤を飲む
睡眠
疲労やストレスがたまっていると、なかなか口角炎が治りません。免疫力を上げるためにも質の高い睡眠がとれるように、しっかり入浴し、リラックスして寝るように心がけましょう。
マスク
マスクで乾燥対策。唇と口角炎を水できれいに洗い、きちんとふき取ったあと、ワセリンを口角炎に塗り、構想対策としてマスクをします。
※ ワセリンは刺激が少なく保湿効果があります。
病院
口角炎がひどく病院(口腔外科、皮膚科、内科)に行った場合は、軟膏+ビタミン剤や抗真菌薬が処方されます。
入歯が原因
入歯が原因と考えられる場合は、新しく入歯を作る。