21世紀に入ってから歯科は大きく変貌しています。その1つがMI(あまり削らない治療です)
MIを実現するために最も必要なことは、拡大視野下で大きく拡大して見ることにより最少の侵襲により細かな処置が可能となります。
2005年にマイクロスコープを導入し、毎日診療後に抜去歯牙を使って歯牙の形成、歯石の除去、根管治療、また鶏肉のささみを使って、切開、縫合の練習を繰り返しました。
最小限の侵襲で歯を削ろうと思うと、肉眼でも同様ですがマイクロスコープを使っても歯全体を直視することはできません。したがって多方面から確認しながら治療することになりますが、そのためにはミラーテクニックが必須です。
ミラー(鏡)をみながらの治療は上下が逆になります。上の歯の治療より下の方が難しく、毎日練習しました。
著名な脳外科医の福島孝徳先生(現在デューク大学教授)も、マイクロスコープを前に日に何時間も練習したそうです。
ミラーテクニックは、歯科の治療では基本的な技術であり、避けることなく研鑽にはげまなければと思っています。
※全国歯科医院数 約68000件 顕微鏡普及率約2.9% (2014年現在)