「昔から、肉眼でやってきた治療をいまさら顕微鏡を使ってする必要があるの?」素朴な疑問です。
その時点でベストを尽くした治療であるのなら、その時点ではよい治療ですし、ベストな治療だったはずです。
しかし、現在、顕微鏡といった新しい器具が使えるようになりました。今まで、見えないことでわからなかったことが、わかるようになりました。見えることが、治療の進歩になれば、患者さんも術者も幸せにつながるとの思いで毎日仕事をしています。
今は、顕微鏡使用のもとで作りあげられた文献が、いくつもでてきています。医学は進んでいます。顕微鏡導入以前の論文の中には賞味期限切れもあるようです。
顕微鏡治療を受ける時の時間
顕微鏡下の治療は、症状が詳しくわかるので治療時間が延長する傾向にあります。そのため患者さんには心ならずも肉体的、心理的負担をお願いすることも多くなっています。
「頭の上に機械があります。いきなり起き上がらないで下さい。頭をゴッチとしますよ。」
これは私が毎日言うセリフですので、ずっと通院されている患者さんは聞き飽きたセリフだと思います。
患者さんが2cm頭をずらすと顕微鏡下で見えていた歯は、もう見えなくなります。治療中は、ずっと動かないようにお願いしています。
当医院で治療を受けていただいている患者さんは、皆さん協力的で大変感謝しています。
※全国歯科医院数 約68000件 顕微鏡普及率2.9% (2014年)