口腔内カメラとマイクロスコープは、似ているようで全く用途は違います。
口腔内カメラは、主に説明に使われ、マイクロスコープは治療に使われます。
口腔内カメラ
小型カメラが器具の先端についています。
器具の先の口腔内に入れる部分に口腔衛生カバーをかけて、患者さんが見えない、わかりにくい所を写します。
すぐに画像に映しだせますので、説明の時に便利です。
マイクロスコープ
マイクロスコープは治療に使う機械です。
前歯の唇(正面)は、そのまま見えますが、今回のような口蓋側(前歯の裏側)は鏡を用いて見ます。
部位によっては上下逆に見えます。
そんな面倒な機械で見る必要があるのか?
必要です。拡大できるのです。
(マイクロスコープ周辺器具、機械は衛生のためビニールカバーで覆っています)
きれいに見える歯も少しづつ亀裂がある感じです。
感じではなく、確認が臨床では必要です。
拡大してみました。切端(前歯の先)は咬耗と亀裂が見てとれます。
さらに拡大して見てみます。
患者さんの主訴、症状、年齢、食生活や生活習慣等をお聞きし、希望をふまえ治療の有無、方針を決定していきます。
拡大して見ることは、状態の確認、予後(将来の予見)の見通しにも役立ちます。