質問 「歯医者さんに行くと歯ぐきの検査をされ痛い思いをしました。
この検査は必要なのですか?」
答え 歯ぐきの検査は、歯周病の進行度合いを知るための検査です。この検査によって歯の1本1本の歯周病の進行度を把握します。少し痛いこともあるかもしれませんが、歯周病の進行度を知る検査なのでご辛抱下さい。
ポケット検査
歯医者さんに行くとレントゲン検査の他にポケット検査という歯肉の検査を行います。炎症が歯肉の奥まで進んだ状態を歯周病といい、英語のPeriodontitisの頭文字をとって略称Pで表されます。
もたその進行度によってP1~P3に分けられます。
緑3mm 細赤5mm 太赤7~10mm
P1
歯周ポケット3mm以下
歯と歯肉が離れている状態。歯肉炎、発赤。
P2
歯周ポケット4~6mm
細菌が侵入し繁殖して、歯を支えている骨が根っこの長さの1/3~1/2程度溶けてしまっている状態。
歯周病、発赤、腫脹、歯のぐらつき、出血。
P3
歯周ポケット7mm以上
歯肉はやせて下がり、歯を支えている骨が根っこの長さの1/2以上溶けている状態。
重度歯周病、排膿、歯のぐらつき、出血、口臭。
P4
ぐらぐら、自然脱落寸前。
写真 緑色が見えていれば、OK!歯周ポケット3mm以下です。
1~2mmは正常です。
写真 赤い線が見えています。7mm以上の歯周ポケットです。歯周病が進行しています。
図解
歯周病が進むと、歯を支える骨の吸収(溶けてなくなる)が根っこの1/2以上になると歯はぐらつき始め、膿が出始めると口臭もひどくなり、やがては歯が抜けてしまいます。
こうなる前の症状が軽いうちに処置すれば、歯周病も回復が早く定期検診でよい状態を保つことも可能です。
日々の自己ケアと定期的なクリーニングが大切です。
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