歯の神経の役割
知覚を感じるだけでなく、血管も神経の中にあります。その血管が歯に栄養を送ったり、細菌を防御したりしています。
神経をとるデメリット
もろく割れやすくなる
神経がなくなった歯は、神経のある歯と比べて乾燥していますのでもろく、割れやすくなります。
割れてしまった歯は元通りにならないので、抜歯になります。
知覚がなくなる
歯の神経がなくなると、温かい・冷たい・しみるなどが感じられなくなります。虫歯になっても気付かず、虫歯が大きく広がってしまうことがあります。
感染をおこし、痛み、腫れることがある
神経をとってしまうと神経をとった穴から感染をおこし、痛みや腫れを起こすことがあります。
前述の〈歯の神経の役割〉にも書きましたが血管から送られる細菌を防御する機能が失われているため、再び痛くなることがあります。
歯の色が変色
神経のない歯は、次第のグレー~茶色っぽい色になっていきます。
神経をとる理由
1 虫歯が大きく深く痛みが強い場合
2 すでに神経が感染をおこしているとき〈腐敗臭や腫れがあります)
3 根っこの先にうみがある場合
4 冷たいものが激しくしみる場合(何度、知覚過敏の処置をしてもおさまらない)
歯の神経を抜いたあと、どうするの?
歯の神経を抜いたあとは、歯が割れないことを最優先に考えます。
奥歯
奥歯はかむ力が強いので、治療した歯に土台を入れてかぶせものをして割れるのを防ぎます。
前歯
前歯も同様ですが、子供はプラスチックでふたをして、セラミックをかぶせる時期を成人してからにすることもあります。(大人の歯がすべてはえそろってから)
しかし、色がすこしずつ変色していきますので、最終的にはかぶせる必要があります。