・歯の根っこの治療中、なぜ痛いの?
・神経とれているはずなのに、治療中痛いんです。
・歯の根っこの治療はすごく痛いと聞いた。
Q 神経とったはずなのに、どうして治療中に痛いの?
A 答えは最後です。
虫歯がひどく、歯の根っこの治療が必要な理由
「神経抜いた」「神経とった」と言いますが、虫歯がひどくもはや神経を残すことができない状態の時、神経をとり除ききれいに消毒、そうじすることを根管治療といいます。歯を残す最後の手段です。
リーマー、ファイル
歯の根っこの治療に用いるのは金属で出来た細い針(リーマー、ファイル)です。
この器具を使って、根っこの中の感染物質をとり除いていきます。
細く複雑な形をしている根っこの中を少しづつ拡大、消毒、清掃しきれいにしていきます。
質問
神経とったのだから、もう痛くないはず。でも治療中や治療後に痛みがあるとどうして痛いの?神経とれてないんじゃないの?
↑ 歯の中にある神経は、痛みの受容器の1つにすぎません。口、歯の周辺にはセンサーが張り巡らされ、三叉神経へつながり脳へ伝達されます。
答え 歯の中に神経は、顎の骨の中を通って三叉神経から脳につながっています。
根っこの治療は、歯の中の神経を切断することです。
そして根っこの中を消毒しきれいにすることです。もしも神経がとれてなかったら飛び上がるほど痛いです。
歯の神経が切断されたあとも痛みを感じるセンサーは、神経だけでなく歯の根っこの回りの歯根膜や歯槽骨などいろいろな所にあります。
感染が強く歯の外側にも影響が及ぶと違和感や痛みがあるのです。
大事なこと
細菌を可能な限りとり除いた歯を最終的に治療に導いていくのは患者さんの身体の中にある抵抗力です。
患者さんの健康状態によって治っていくのに時間がかかったり、再発してしまう場合があります。