根管の解剖について

Weineは根管口の数と根尖孔の数の組み合わせで、typeⅠからtypeⅣまでに分類し、この分類に当てはまらない根管をtypeⅤとして加えました。 

weine2

図解 東京医科歯科大学 吉岡隆知先生著書より

解剖図と清掃の関係

根管の形態は複雑で完全、完璧に処置(根管の清掃・消毒)することなど不可能だ、と言われています。

処置不可能と思われるような根管の構造が病変の原因となる場合も多くみられます。
複雑な根管を、臨床の上でどう処置していけばいいのだろうか?
また複雑と思えた状態が治癒していくのは何故か?

1 現代科学の進歩により小器具の開発、根管貯薬剤の進歩が根管治療の手助けをしてくれます。
歯内療法学会の指針に基づいた治療方針・薬剤の選択も必要です。

2 マイクロスコープの使用によって『手探り』から『見ながら』の臨床が可能になったことは、臨床成績を飛躍的にアップさせました。

3 そして一番大事な患者さんの持つ治癒力が快方へ導いています。

樋状根

樋状根

マイクロスコープ拡大

下顎奥歯

樋状根拡大

マイクロスコープ強拡大
通常 奥歯は3~4根管ですが、この症例は真ん中でつながっている樋状根です。
(モニターに写っている画像より顕微鏡下では、数倍明るくクリアーに見えます。)