■ベロの横がボコボコしているのは病気?
■なぜベロが波うっているの?
↑頬に横に白いスジがついています。
↑舌に歯のアトがついています。横の舌が波うっている感じです。
舌圧痕 (べろの横のぼこぼこ)
頬粘膜や舌の緊張、圧迫によって、粘膜部に歯列が強く接することにより生じます。
それ自体に特別な治療を必要とする病的な状態ではありません。しかし、圧痕を生じさせる原因には、注意が必要です。
■頬粘膜に生じる圧痕の原因
ぐっと噛みしめるクレンチング(食いしばり)や歯と歯をカチカチさせるタッピング、ブラキシズム(歯ぎしり)など習慣になっている方に多くみられます。
■舌に見られる歯痕2つの原因
舌先に見られる歯痕は、
1 ストレスや緊張などによる舌の押し当ての習慣がある方によくみられます。
2 水分代謝や浸透圧の異常などで、体液が停滞しやすくなると舌の辺縁部に歯の圧迫痕が見られるようになります。
歯科医の視点
圧痕が舌の見られた時は、クレンチング(食いしばり)、ブラキシズム(歯ぎしり)、舌癖、歯列不正の有無などを確認します。
確認事項としては、
咬耗、修復物表面性状の変化、エナメル質の亀裂、楔状欠損、歯の圧下、頬粘膜・舌の圧痕、一部臼歯の骨吸収、修復物の脱離、顔・歯列のゆがみ、歯の移動、舌癖、過蓋咬合の進行、歯肉退縮の進行、口腔周囲筋の緊張 など口腔内とその周辺全体をみていきます。
また、水分代謝がで行われているのか、生活習慣と現状の身体の様子について考察します。
舌の圧痕の見落としがちなポイント!
1 姿勢
骨粗鬆症などによって越しが曲がった姿勢や前かがみの姿勢が長く続くと、頭部が前屈姿勢になって舌が前歯にあたりやすく、舌先への圧力が高くなって圧痕がつくことがあります。
2 ストレス
原因の1つがストレスである場合、顎の周りの筋肉が緊張していたり、歯肉の抵抗力低下、感染に対する免疫力低下もあって、口内炎や顎関節症も発症しやすい状態です。
3 くいしばり・かみしめ
くいしばり・かみしめが原因の時は、歯の咬耗も合わせ見てみましょう。長期のかみしめ・くいしばりは、歯をすり減らします。
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