痛い虫歯と痛くない虫歯~虫歯にもステージがある?~

コロナの影響でお家にいる機会が増えて、時間があるので間食などをしてしまい虫歯になってしまった。という人も多いのではないでしょうか。

また、痛くないのに歯医者で虫歯が見つかったという人もいるかと思います。

今回は虫歯のステージについてお話しします。

虫歯のステージ

虫歯はなぜできる?

まず、虫歯がどうしてできるのかお話ししましょう。

虫歯の原因はミュータンス菌です。ミュータンス菌は、食べ物のカスや磨き残しからショ糖を取り込みます。

そして、プラークを形成します。ミュータンス菌は、プラークの中にすみついて、ショ糖を栄養にして酸を作り出します。この酸で歯の表面を溶かし、穴が開くことで虫歯になります。

痛みのない初期の虫歯

歯の表面が軽く白濁する、濁りなどが見られる状態です。これは歯の表面のエナメル質が溶けていて、痛みはないのが特徴です。

まだ初期の虫歯なので、歯を削って治療する必要はありません。

しっかり歯磨きをして様子をみましょう。この虫歯の段階をC0と言います。

歯の表面が黒くなってしまっている

エナメル質が溶けてしまい、歯の表面が黒くなってしまっている状態をC1と言います。

痛みなどはない場合が多いですが、C0よりも虫歯が進行している状態です。

歯医者さんで、麻酔をするほどの虫歯ではないですね。と言われたことがある人もいるかと思いますが、その程度の虫歯であればC1ぐらいと思ってください。

象牙質まで進行している虫歯

エナメル質の下には象牙質があります。この象牙質まで達した虫歯をC2と言います。

症状としては、冷たいものや甘いものがしみるようになり、痛みが出ることもあります。

治療は、虫歯の部分を削り、インレーといったかぶせ物を行うことが多いです。

ただ削って詰めるだけではなく、型取りなども行うため、インレーを入れるまでに1~2週間かかることもあります。

神経まで達した虫歯

虫歯が神経まで達してしまうと、何もしなくても痛みがあったり、痛みで夜眠れないということもあります。この段階の虫歯はC3と言います。

C3の場合、歯を削って詰めて終わりということはできません。しっかりと神経を取り除き、根管治療を行います歯の根の部分をお掃除したりするため、治療回数がかかります。

治療後は、土台を立ててかたどりをしてかぶせ物がかぶるかたちになります。

歯の根まで虫歯が進んだ状態

歯の神経が死んでしまい、歯の根っこのほうまで虫歯が進んでしまった状態をC4と言います。

みためは、歯の頭の部分が崩壊し、歯の根っこの部分しか残っていない場合が多いでしょう。

この状態になると神経が死んでいるので痛みはありません。

痛みがないからと言って放置してしまうと、根の先に膿を持ってしまい、腫れたり痛みが出たりすることがあります。

虫歯にならないためにも

虫歯にならないためにも、食後にはしっかりと歯磨きを行う。歯磨きをする時も、プラークが残りやすい部分は補助用具を使用し、鏡をみながらしっかりと行うようにしましょう。

また、歯医者さんで定期検診を行うことも重要です。

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