顎関節症について
みなさんは顎関節症を知っていますか?
- 口が開きにくい
- 顎から音がする
- 顎が痛む
などが主な症状として上げられます。
特に若い女性を中心に広がってきています。人によっては日常生活には支障のない軽度のものから、口がまったく開かないような重症なものまで様々です。軽度のものを含めると約50%の人が顎になんらかの異常を感じたことがあるそうです。なぜ女性の患者さんが多いのでしょうか?
幅広い年齢の人が顎関節症になりますが、ピークは20代で女性の来院数は男性の2倍から3倍にもなります。女性が多い理由ははっきりとはしていませんが、20代の女性は特にストレスを感じやすい時期、痛みに対して感受性が強くなる年代なので顎関節症にもかかりやすいのでは?と考えられています。近年、患者数は増加しています。
顎関節症の症状を詳しくみてみましょう。
●口が開きにくい(開口障害)
正常な場合は口を開けたときに指を縦にして3本入ります。しかし指が2本しか入らない、又は1本しか入らない。痛みにより口が開かない場合と、顎の関節の異常で口が大きく開けづらい場合、急に開かなくなってしまった場合や、段々と開かなくなってしまう場合など様々なパターンがあります。
●顎から音がする場合(関節雑音)
口を開けたり、顎を動かしたりすると、カクッと音がしたりシャリシャリ、ミシミシなどの音が聞こえる場合もあります。症状が音だけの場合なら早急な治療はしなくても良いでしょう。
●顎が痛む
口を開けたり閉めたりするときに特に痛みがあり、硬いものを食べにくい。顎を動かしたときに痛むのが特徴です。
このような症状以外にも様々なところに症状が現れることもあります。頭痛や腰痛、肩こり、背中の痛み、めまい、歯の痛みなどが併発するようなパターンもあります。
顎関節症にはどのような治療を行うのでしょう。
●物理療法
患部を温めたり、冷やしたりして痛みを軽減させる。
●運動療法
口を開ける練習をしたり顎を動かす訓練をしたりして口が開くようにする。
●スプリント療法
歯にマウスピースのようなものを装着して筋肉や歯の負担を軽減させる。歯ぎしりや食いしばりからのダメージも軽減させる。治療はセルフケアが中心となりますが、顎関節症の症状が気になったらまずは歯科医院でみてもらいましょう。あなたに合った治療方法を提案してもらってください。
顎関節症を自分で治す!
「顎ががくがくいう」「口が開きづらい」「口を開けると痛い」といって来院する方がいらっしゃいます。症状は様々ですが、簡単にできる自己ケアがあるのでまとめてみました。