最先端デジタル技術の歯科への応用

令和元年10月2日(水)17:30~東京歯科大学水道橋病院にて『最先端デジタル技術の歯科への応用』というテーマを聴講してきました。

最先端デジタル技術の歯科への応用

デジタル技術の現状について

東京歯科大学 口腔インプラント学講座 講師 本間慎也先生

従来の鋳造技法による修復物作製過程は、模型作製→ワックスアップ→埋没→鋳造→形態修正・研磨となります。

1 CAD/CAM技法が導入されたことで埋没・鋳造の過程がなくなり

2 デスクトップスキャナーでスキャニングし、模型形態をデジタル情報化することによって修復物の形態付与をコンピューター上で行えるようになり、ワックスアップが行われなくなりました。

3 光学印象は、従来の印象採得の重合収縮・撤去時の変形の影響や模型材の硬化時膨張の影響がないため高い精度を示すと報告されています。また嘔吐反射がおこる人の印象に嘔吐反射が出にくい結果がでています。

今後の改良点はメタル修復物は反射してしまい、きれいなスキャンニングができない、下顎7番はカメラが入っていきにくいなどがあげられます

困る支台歯形成と作成出来ない歯冠形態

東京歯科大学 主任歯科技工士 平林 剛先生  歯科技工疾室長 佐藤 享先生

ダメな形成

・アンダーカットあり → 場合によっては修正可

・マージン がたがた  → 適合しない、破折する

・咬合面のクリアランス不足 → 溝のないクラウン出来上がる

・ナイフエッジ → 破折

注意!

歯冠長がブロックよりも長いものは作れません! 18mmまで

海外でのデジタル技術の流れ

東京歯科大学 パーシャルデンチャー補綴学講座 講師 田坂 彰規先生

ドイツ

ドイツではクラスプ義歯は暫間義歯として使用され、テレスコープ義歯を最終義歯として作製されます。

またドイツの歯科医師国家試験は口頭試問と2週間以内にテレスコープクラウンを作製することです。

常時ドイツの学生は技工士の指導のもとCAD/CAMを使い自分で設計するフレームワークを行っています。

スイス

CAD/CAM実習が行われています。

日本・東京歯科大学

介助・見学中心です。

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