宇宙ではどうやって歯をみがくの?

宇宙での歯みがき

宇宙では、無気力状態のため歯をみがくという行為は大変な作業です。

宇宙飛行士

歯ブラシを動かそうとすると作用反作用の法則から、体のほうが動いてしまうし、これを防ぐために体をどこか固定して歯をみがくそうです。

そして1番の問題は口をゆすいだあとの水の始末です。
はき出した水は球になって空中を漂います。これが機械に入ると回路がショートして機械が壊れる可能性がでてきます。
これを回避するために、うがいの後は飲み込むか、タオルやテッシュペーパーを口に入れて水を吸い取るそうです。 

  国際宇宙ステーション

国際宇宙ステーションは、地上から約400km上空に建設される巨大な有人実験施設です。
1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら実験、研究、地球や天体の観測などを行っています。
今後、常時人類が月で探索を行うことも、火星へ飛び立つことも近い将来実現することが、夢ではなくなるでしょう。

火星到着が目前の今日ですが、過去には月到着に困難がありました。
40年以上前、宇宙空間と地球の間で、人類の英知にはどんな困難でも不可能がないことを知らしめた実話があります。
 

 映画 アポロ13 (1995年製作)

アポロ11号から16号まで月面探査船計画でただ一機、月に到着できなかったアポロ13号。
1970年4月、月へ向かって打ち上げられたアポロ13号に爆発事故が発生します。
その絶対絶命の危機の中、3人の乗組員を無事地球に帰すためヒューストン管制センターで必死の救出作戦が展開されました。 

<酸素タンク爆発>

1970年4月11日にアポロ13号は現地時間13時13分に打ち上げられました。
月に到着する直前の4月13日、酸素タンク攪拌の際に爆発がおこります。この爆発が、地球帰還さえあやういかもしれない重大事態であることをヒューストンの宇宙管制センターと乗組員が把握するのに時間はかかりませんでした。

<酸素放出>

乗組員たちは酸素爆発に伴った酸素の放出を止めるべく試みましたが、酸素流出は止まらずこの時点では、司令船の生命維持は11分。
やむをえず、司令船の機能を凍結し月面着陸船を救命ボートとして使うことになりました。 

<二酸化炭素濃度上昇・電力問題>

しかしまた違う難問が待ち構えていました。
乗組員たちの発散する二酸化炭素濃度が許容量を超えようとし、このままでは中毒に陥ってしまう危険な状況です。
ヒューストン管制センターでは、アポロ飛行船内にある道具だけで大至急即席フィルターを作り出すことを模索し、乗組員たちに指示を出します。
消費電力を抑えるため、宇宙船の暖房を極力おさえたソーセージも凍りつく船内で増え続ける二酸化炭素に朦朧としながらも乗組員たちは無線を通じて靴下をバッファ代わりに空気洗浄器を協力して作り上げます。

<地球帰還軌道修正>

次の問題は、地球帰還軌道を修正することです。電力を節約するためにコンピュータの稼働は許されません。
エンジンを噴射して手動で操作しなければなりません。この角度が深すぎれば突入時に船は燃焼してしまうし,浅すぎれば大気圏に跳ね飛ばされます飛行士たちは空から見える地球を唯一の目標としてオメガ社のスピードマスターを頼りに手動制御で軌道修正を成功させます。

<最後の難関>

ついに大気圏再突入まで持ち込みましたが、ここでも最後の難関が待ち構えていました。

・船体の熱遮断板にひびが入っていること。何千度という熱に耐えられるのか?
・仮に大気圏を突破しても長時間凍りついていたパラシュートが開かない可能性があります。
・また現場海域には台風警報が出されています。
通常大気圏突入から3分過ぎても交信がない場合は無事帰還の確立はゼロに近づきます。
3分経ってもアポロ13号から返答がありません。
4分ほど経過した後、船との交信が回復。彼らは地球に戻り「奇跡の生還」を果たします。

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