質問 「歯の根っこの膿がひどいので抜かなければならないと言われました。

そんなに痛くないのですが、どうしても抜かなければ治りませんか? 

抜かずに治す方法ってないですか?」

難症例の根管治療

根管治療(根っこの治療)の具合が悪い場合、再度根管治療を試みるのが一般的ではありますが、全ての症例に再根管治療だけで対応はできません。

症例によっては、再根管治療ができない、あるいは予後が良くないだろうと想定される場合があります。
このような場合は、外科的に病巣を掻爬するか、抜歯して歯と病巣を同時除去する方法があります。

歯の断面図

根尖病変の進行

病巣増殖様式2

根っこの先から感染が徐々に進行すると、歯周組織に破壊が生じ、根っこの周りに膿がたまります、
膿は細菌を貪食した白血球の残骸や液化壊死した組織などからできています。
膿は、どんどん大きくなり、「根尖膿瘍」→「歯根肉芽腫」→「歯根膿胞」と名前を変えていきます。
大きくなるにつれ、状態は悪くなり、根管治療(根っこの消毒)のみの治療では治癒が難しくなります。

cystと歯牙

向かって右に写っているのが歯牙

左に写っているのが歯根膿胞

大きな膿の塊です。

この写真は「全体治療をして欲しい」と」来院された患者さんのものです。

全体の口腔内の状態を拝見し、そのうちの1本の歯がかなり悪い状態でした。
ひどい痛みは訴えていませんでしたが、レントゲン検査の結果、膿の固まりが歯冠(歯の大きさ)よりもだいぶ大きく、針の太さしかない根っこのトンネルから膿を出し、消毒するのは無理な状態です。
抜歯して膿を掻きだし、きれいにする旨をお伝えしたところ、患者さんは理解力が高く、すぐに治療が進められました。

治療が難しい場合

「抜歯したくない。」「根っこの治療を続けて治らないものか。」「歯を残したい。」という患者さんの気持ちは、よくわかります。

通常の場合は、再度根管治療に励みます。また難しいな、と思える場合も最低1度は無駄だと思っても再根管治療に臨みますが、写真の患者さんのような状態ですと、いたずらに無意味な治療を長引かせるよりNextBestにすすむべきだと思います。

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