1度は観てみたいクラッシックバレエ さいたま市でやっているバレエ公演
初めてバレエを観にいくことになったら、予備知識をいれておくことをおすすめします。
バレエはセリフがなく、会話にあたる部分は「マイム」という仕草で現わします。観ただけでは、何を意味するのか?初心者にはわかりづらいので、事前に内容を頭に入れておくとバレエを観るのが楽しくなるでしょう。また、セリフがないので、外国に行って言葉がわからなくとも内容がわかっていたら楽しめます。
チャイコフスキー三大バレエ
眠れる森の美女
ロイヤルカップルの絢爛豪華なゴージャスな祝祭バレエ
白鳥の湖
白鳥に姿を替えられた姫と王子の結ばれぬ恋
くるみ割り人形
クリスマスが舞台のお菓子の国の物語
古典名作
ラ・バヤデール
古代インドを舞台にした愛と嫉妬の物語
第1幕 古代インド。神殿の踊り子ニキヤは、兵士ソロルと恋に落ちていました。それを見ていた踊り子ニキヤの上司は僧侶でありながら、美しいニキヤの姿に心奪われ兵士ソロルに嫉妬します。翌朝、僧侶は藩主の娘ガムザッティと兵士ソロルの結婚を申し渡しました。インドはカースト社会で、上からの命令は絶対です。
兵士ソロルは、踊り子ニキヤを愛しながらも、美しいガムザッテイに心ときめきます。ガムザッテイは、偶然踊り子ニキヤと未来の夫ソロルの関係を知ってしまい、ニキヤとガムザッテイは、ナイフを持って対決するすさまじい争いが始まります。
第2幕 兵士ソロルとお嬢様のガムザッテイの婚約の日にニキヤは、祝いの踊りを披露しますが悲しみを隠せません。藩主とガムザッティの差し金で、毒蛇がニキヤに襲いかかります。そしてニキヤは死んでしまいます。
第3幕 兵士ソロルは、ニキヤの死に打ちのめされ、アヘンに酔っています。黄泉の国ではニキヤは美しく踊っています。ソロルとガムザッティの結婚式当日、突然雷鳴がとどろき神殿が崩れ落ち、全員ががれきの下に埋もれてしまいます。
海賊
海賊とギリシア娘が最後はハッピーエンド
第1幕 海賊の首領コンラッドと部下ビルバンド、奴隷のアリを乗せた船が難破してしまいます。彼らを介抱した村の娘たちの中の美しいメド―ラと海賊コンラッドは恋に落ちます。しかし、その場にトルコ軍がやってきて、哀れな娘たちは、奴隷商人の手にかかり市場で競売にかけらることになります。海賊コンラッドが商人に変装し、娘たちを取りかえします。
第2幕 海賊たちの隠れ家である洞窟では、祝宴が盛大に開かれています。しかし、海賊コンラッドの部下ビルバンドは、分け前についての不満がたまります。ビルバンドは、奴隷商人と手を組み首領コンラッドに眠り薬を飲ませ、娘たちを奴隷商人に渡してしまいます。
第3幕 美しい娘メド―ラとその友人ギュルナーラは、トルコ軍総督パシャのハーレムに買われました。そこの巡礼の托鉢僧に扮したコンラッドがやってきて彼女らを奪い返します。再会を喜びあった恋人たちは、新たな冒険に旅立ちます。
ドン・キホーテ
てんやわんやの結婚式の物語
プロローグ ドン・キホーテは、騎士道小説を読み過ぎて空想と現実の区別がつかなくなってしまい、ついには夢の中のドゥルネシア姫に恋をしてしまいました。
第1幕 美人で陽気な宿屋の娘キトリは、床屋の青年バジルと恋人同士です。キトリの父ロレンツォは、貧しい床屋のバジルではなく金持ちのガマーシュと娘を結婚させたがっています。バルセロナの広場では闘牛士の一段が登場し賑わっています。そんな中、ドン・キホーテが姿を現しました。彼は、美しいキトリを見、憧れのドゥルネシア姫と勘違いします。
第2幕 2人きりになったキトリと床屋のバジルは、ジプシーに囲まれます。ジプシーは2人を父ロレンツォ、金持ちのガマーシュらから逃がそうと人形芝居をします。ところがその芝居を見たドン・キホーテは、風車を悪者と思い込んで突進し、振り落とされ気絶してしまいます。
第3幕 ドン・キホーテは夢の中でドゥルネシア姫と出会います。意識を取り戻した彼が向かったのは、キトリとバジルの結婚式です。それを見届け、再び冒険に旅立ちます。
愛と死のバレエドラマ
ロミオとジュリエット
すれ違いの悲劇のバレエ傑作
マノン
愛も宝石も毛皮も手に入れたいマノンとそれを取り巻く男たちの話
第1幕 18世紀パリ。少女マノンは修道院の送られる途中で出会った騎士デ・グリューと恋に落ち駆け落ちをはかります。粗末な宿での暮らしに飽きたマノンは、豪華な宝石や毛皮に目がくらみ、恋人デ・グリューを捨て立ち去ってしまいます。
第2幕 それからしばらくし、とあるパーティーで、騎士デ・グリュー豪華な衣装をまとったマノンが老富豪ムッシューGMに連れられてやってくる姿を見てしまいます。そんな彼女にデ・グリューは必至に愛を訴えマノンも昔の愛を思い出します。デ・グリューは、イカサマ賭博に参加し老富豪ムッシューGMから金を巻き上げようとしますが、失敗しマノンは流刑の身になります。
第3幕 新大陸の流刑地にやつれたマノンがデ・グリューに付きそわれ下りてきました。やつれてもなお美しいマノンに、看守がしつこく迫っているのを見たデ・グリューは激怒し、看守を刺殺してしまいます。マノンとデ・グリューは脱走しますが衰弱したマノンは、彼の腕の中で息を引き取ります。
スパルタクス
紀元前のローマ帝国で起きた奴隷の反乱がテーマ
舞台は紀元前一世紀。鎖に繋がれた主人公スパルタクスとその妻フリーギアがいます。夫婦は引き離され、妻フリーギアは、ローマ軍を率いるクラッススの奴隷となってしまいます。
クラッスス邸で大酒宴が開かれ、その余興をそえるために奴隷2人の殺し合いを見世物として見物しようというのです。買った奴隷のスパルタクスは仲間を殺したことにショックを受け、彼は自由を手にするために立ちあがりました。
スパルタクスは、ローマ軍を包囲しクラッススを捕えました。スパルタクスは、クラッススと決闘した時に彼を殺さなかったことがのちに自分の死につながってしまうことを、この時は知りませんでした。
その後、クラッススの愛妾エギナが、反乱軍野営地に忍び込み、兵士たちに酒を飲ませ士気をにぶらせます。ついにスパルタクスは、血祭りに上げられてしまいます。妻フリーギアは嘆き、反乱軍兵士たちによるレクイエムによって幕がおります。
夢を追う男の悲劇
ラ・シルフィード
妖精に憧れて結婚式から逃げ出し、現実と夢に引きさかれ破滅する男の話
第1幕 スコットランドの農村。結婚を控えた青年ジェームズは、うたた寝をしていると小さな羽の生えた妖精シルフィードが現れジェームズは、彼女に恋をします。そこに魔法使いが現れ、『村娘エフィーが結婚するのはジェームズではなく、その友人のガーンだ』と不吉な予言をします。いよいよ結婚式、婚約者エフィーの支度も整い、指輪を渡そうとする時に、妖精シルフィードが現れ、指輪を奪い逃げていきます。ジェームズは結婚式をすっぽかし、妖精の後を追います。
第2幕 霧深い森の中、魔法使いがスカーフを取りだします。ジェームズは妖精を追って同じ森にたどりつきます。魔法使いはジェームズに『このスカーフで妖精をつつんだら、彼女は永遠にお前のものだ』と言います。喜んだジェームズは、スカーフを要請シルフィードにかけたとたん、彼女は羽が落ちて死んでしまいました。
後悔している彼ににぎやかな音楽が聞こえます。なんとエフィーと友人のガーンの結婚式の行列がとおっています。
ジゼル
森の奥で精霊となったジゼルとその恋人とのめぐりあい
第1幕 ドイツのライン地方。アルブレヒト公爵が身分を偽ってロイスと名乗り、村娘ジゼルとの逢瀬を楽しんでいます。もう一人、森番の青年ヒラリオンも村娘ジゼルに好意を寄せていました。そんな折、森に狩りに来た領主クーランド侯の一行が村に立ち寄ります。侯爵の娘バチルドはアルベルヒトの婚約者でした。それを知ったジゼルは悲しみにくれ命が絶えてしまいます。
第2幕
『花嫁になる前に死んだ娘は精霊ウィルとなって夜な夜な男を死ぬまで踊らせる』という伝説のとおり、ジゼルはウィルの仲間入りをしています。そこへジゼルの墓参りに百合をかかえたアルブレヒトがやってきます。精霊ウィルの女王を前に踊り続けるジゼルとアルブレヒトでしたが、夜明けをつげる鐘とともにウィルたちは墓に戻っていき、1人アルブレヒトだけが取り残されます。
参考文献・写真
バレエ名作ガイド 三浦雅士
食わず嫌いのためのバレエ入門 守山実花
バレエ・ギャラリー 佐々木涼子
大人のバレエ 厚木彩
さいたま市でバレエが観られる劇場
さいたま市でバレエがみられる劇場は下記です。
・彩の国さいたま劇場
さいたま市中央区上峰3-15-1
048-858-5500
バレエというより、現代もの、コンテンポラリーといわれるジャンルの公演が多い劇場です。