落語家さんのいる寄席ってどんなとこ?さいたま市で落語が聞けるところ

TVの『笑点』で有名な落語ってどこで聞けるの?素朴な疑問です。

落語はチケット予約不要で木戸銭(入場料)を払えば、たいていの寄席は出入り・飲食自由・年中無休で楽しめます。

新宿末廣亭

写真:新宿末廣亭

新宿区新宿3-6-12 地下鉄新宿3丁目駅より徒歩2分

年中無休  「深夜寄席」は人気

03-3351-2974

落語家さんになるにはどうしたらいいの?

落語家の階級には

前座」「二ツ目」「真打」と3つにランクが分かれています。お相撲さんと一緒です。

1 見習い

年齢制限なし。師匠の家事や雑用をし、一般常識を覚えます。期間はだいたい1年未満。

2 前座

正式に入門を認められると芸名をもらい、本格的な落語家修行が始まります。師匠のお世話や高座の準備・先輩の手伝いと自由時間はほとんどありません。師匠からおこづかいはもらえますが、生活は厳しいです。

3 二ツ目

前座生活が3~4年過ぎると「二ツ目」に昇進します。羽織を着ることが許され、内弟子は独立・寄席の裏方も卒業します。仕事が激減するのもこの時期で、自ら営業して高座の機会を作り、落語を研鑚しなければなりません。

4 真打

二ツ目に昇進して10年ほどたつと、そろそろ「真打」にと声がかかります。真打になると、

・師匠と呼ばれる
・弟子をとれる
・寄席のトリをとれる

などの表面的変化があります。ただし、ここからが本当のスタートで日々精進することが求められます。

落語家の着物に決まりはあるの?

基本的には、落語は着物を着て演じます。独演会などで何席も演じるときは、噺に合わせて着物を替えています。

羽織

羽織を着ることが許されているのは、二ツ目以上の落語家です。また、羽織は途中で脱ぎますが、そのタイミングは「さあ!これから噺に入るよ」というところです。

扇子

扇子はキセルや箸、筆、杖などに見立てて使われます。扇子を4分の1ほど開いて徳利やそろばんにしたり、全部開いて盃や手紙として見せることもあります。

手ぬぐい

煙草入れ、帳面、本、巾着、財布として見せたりします。職人を演じるときの小道具としてもよく使われます。

寄席で落語以外に見られる色物

落語以外の演芸は「色物 いろもの」と呼ばれ、寄席を彩る役割を担っています。

寄席のプログラムでは、落語家3~4人に1人(1組)の割合で「色物」が登場します。

太神楽(だいかぐら 曲芸)

口でくわえた台に茶碗を交互に載せたりするアクロバット芸、和傘の上で四角い升を回したりする芸など。

紙切り

1枚の白い紙にハサミを使って人物や季節の風物などを切り抜いて見せる寄席を代表する芸の1つ。

曲独楽

様々な独楽(コマ)を扇子の上や日本刀の上で回します。

漫才

マジック

トランプやロープ、ハンカチなどを使ったマジックが登場します。

漫談

モノマネ

「江戸家まねき猫」による動物の鳴き声などは有名です。

俗曲(三味線漫談)

三味線を弾きながら、江戸時代の小唄「都々逸 どどいつ」などを口ずさむ芸です。

落語に登場するキャラクター

落語を聴くとき、登場人物の人間関係を知っておくと落語がもっと面白くなります。昔は今より、身分の差がはっきりしていて、立場により見える世界も違っています。その視点の違いを落語の笑いのツボにしているのです。

ご隠居

口ぐせ:「おや、八っつあんじゃないか、こっちへお入り」

落語:やかん、道灌、つる、茶の湯 他

若旦那

口ぐせ:「お天道様と米の飯はついてまわる」

落語:唐茄子屋政談、湯屋番、船徳、立ち切れ 他

大家

口ぐせ:「大家と言えば親同然、店子と言えば子も同然」

落語:大工調べ、道具屋、天狗裁き、長屋の花見、らくだ 他

おかみさん

口ぐせ:「おまいさん、今まで一体どこをのたくってたんだい」

落語:青菜、町内の若い衆、短命、替り目、芝浜 他

花魁

口ぐせ:「ぬし、今度はいつ来てくんなます」「あちきは~ありんす」

落語:品川心中、明烏、紺屋高尾、幾代餅、お見立て、三枚起請 他

糊屋のばあさん

口ぐせ:「わたしゃ、もう先は長くない」

落語:不動坊、佃祭 他

落語の噺 元犬

噺の内容を知らなくとも、十分楽しめますが、なんとなく知っているともっと楽しめ、落語家さんの頭の良さや記憶力に脱帽します。

元犬

犬の変身物語。人間になりたいと願いが叶った白犬のシロが、人間になって騒動を起こします。

親切な旦那が奉公先を紹介してくれました。そこの主人から「焙炉(ほいろ)を取ってくれ」と頼まれたシロは「ワンワン」と返事をしてしまったり、雑巾を絞った水を飲むなど奇妙な行動を繰り返します。

サゲは、女中が「もとは、居ぬか?」と呼ぶ声にシロは、「今朝ほど人間に」

※ サゲとは  落語でオチのこと

参考文献・写真

落語のアクセス 小野幸恵
落語ハンドブック 山本進
柳家花緑と落語へ行こう 柳家花緑
落語入門 木下真之、古川智子、小林朋子

さいたま市で落語が聴けるところ

さいたま市で落語が聴けるところ

・浦和市民寄席

場所:さいたま市民会館 うらわコンサート室 JR浦和駅西口徒歩10分

048-886-1890

・埼玉落語会/土間で落語を鑑賞する

定員:50人

旧坂東家住宅見沼くらしっく館 さいたま市見沼区片柳1266-2

048-688-3335

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