審美歯科を担う技工士

審美歯科を担うデンタルテクニシャン(技工士)

監修 ニヒラデンタルラボ 仁平久一様
歯科技工士(DT)は、国家資格です。国家資格に合格して厚生労働省より歯科技工士免許を与えられた職種です。

歯科技工士の仕事は、クラウン(冠)やセラミック、義歯の製作や修理、加工を行います。
歯科医療の進歩、歯科材料の向上により、歯科技工士の役割が大きくなっています。
また技工物の製作には細部にわたるチェックが必要なので、患者さん、技工士、歯科医師との密な連携が必要となります。
場合によっては、患者さんと直接お会いすることもあります。

毎日の仕事

DT2石膏

1 石膏練り   石膏は気泡が入らないように注意深く練ります。
2 石膏流し
3 咬合器付着  咬合器付着は最も注意することで、患者さんがかんだ位置を正確にうつします。
患者さん、医院との連帯が必要なところです。
作業用模型の製作は、分割してもとの位置に確実に戻る模型を作ります。

DT2製作中

4ワックスアップ 患者さんの個性的な歯牙に合わせて形を形成します。
技工物完成は、マイクロスコープを使っています。製作日数のかかる行程です。

DT2埋没

5埋没  ワックスで完成した形に石膏系の埋没剤を流し、金属に置き換える鋳型を作ります。

DT2鋳造

 

6鋳造  技工所では鋳造はすべてパナヘラウスヘラキャストRC(真空鋳造機)を使用して鋳造を行っています。
※利点 鋳造の時点で一番多くおこる鋳巣の鋳造欠陥がおこりにくいです。
7研磨  金属に置き換えた補綴物を形を崩さずにきれいに研磨して完成させます。

DT2 講習会

日々進歩し続けている現代歯科医療で、できるだけ最新、最良の技工物を患者さんに提供したいというのが技工士の願いです。
そのため時間のある時は、講習会、学会に積極的に参加しています。また、複数の技工士と意見交換したり、自分の技工物を客観的に評価してもらったりしています。

ニヒラデンタルラボ様の作品

スワンDC+ニヒラデンタルラボの共同作品はこちら→

 

前の投稿

人類の進化と咬合は歯科治療の軸となります

人類の進化と咬合は歯科治療の軸となります
日本国際歯科大会
次の投稿

日本国際歯科大会