人食い博士の歯~映画ハンニバル

映画 ハンニバル(2001公開

FBI特別捜査官となったクラリスは、麻薬組織との銃撃戦をめぐって司法省やマスコミから糾弾され窮地に立たされます。
そこにハンニバル・レクター博士から、典雅な手紙が届き物語が始まります。
FBI捜査官クラリス、懸賞金目当ての刑事パッツイ、恐ろしい復讐計画を練る大富豪メイスン・ヴァージャーの3者がからみ物語は進んでいきます。

高名な精神科医、美食家、ダンテ学者でもある教養高いエレガントな人食い博士の「超人」の一部を映画の中で描き出しています。 

カッポーニ文庫

レクター博士はフィレンツェでの大部分をカッポーニ宮で過ごしました。カッポーニ文庫には13世紀初頭にまでさかのぼるという文書と書簡が集められています。

ファルマチーア・ディ・サンタ・マリーア・ノヴェッラ(薬、香水屋)

博士は、『この店の空気は音楽なのだ。まずは本物の龍涎香、麝香、海狸香それに麝香鹿のエッセンスから成る基音がゆきわたっており、その上に抽出を待つ乳香の青白い涙がたゆたい、黄色いベルガモット油、白檀、肉桂、ミモザ等の香りが渾然となった調べがのびやかに響きわたっている』といいます。

映画 最後の晩餐のメニュー

アミューズ   ブロン産の牡蠣、ソーセージ添え

スープ     パセリとジャコウソウを煎じたポタージュ
アントレー   脳みそのソテー
グラニテ    ソルベ
メインデッシュ うずらのフォア・グラ詰め
デザート    スフレ、コーヒー
食前酒     オレンジのスライスを添えたリレエ
ワイン     バタール・モンラッシェ、シャトー・ディケムの2本 

小説の中のレクター博士の歯

『ハンニバル』 上巻 トマス・ハリス 新潮文庫

フィレンツェ室内楽団のコンサートを刑事パッツイとその妻ラウラが楽しんでいた。
休息時間になって、パッツイが妻に渡すドリンクを手にバーからもどってくると、レクター博士が彼女のかたわらに立っていた。
・・・・
「それはさぞかしご立派なスピーチになることでしょうね、博士」彼女はあの大きな黒い瞳で博士をみつめた。
・・・・
レクター博士が微笑うと、白い小さな歯が覗いた。
「マダム、もしわたしが、いまおつけになっている香水、フルール・デュ・シエルの作り手だったら、それに似合うケープ・ダイアモンドをお贈りするところです。それでは金曜の夜にお会いしよう、コンメンダトーレ」

トマス・ハリスによる小説「ハンニバル・レクター」シリーズは、4作映画化されています。
 

・羊たちの沈黙(1991年公開)
・ハンニバル (2001年公開)
・レッドドラゴン(2003年公開)
・ハンニバル・ライジング(2007年公開)

・アメリカNBCテレビシリーズ『ハンニバル』 

 レッドドラゴン以前のレクター博士を、マッツ・ミケルセンが演じています。  

 シーズン1全13話 シーズン2全13話 (2015年12月現在)

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